第8話!!
皆さま。こんにちわーいわい。
秋の夜空に向かって「サマーデイズ!!」っと叫んでいる漢でおなじみ...ヤマケンです。
まだ見ぬエンジェルちゃんに届いているのだろうか...
「MY MIND IS MADE UP TOUR 2014-FINAL-ワンマン-」@渋谷TSUTAYA O-WESTまであと約1週間となりました。
DRADNATS一同、ファイナルにむけて着々と準備を進めております。
皆さま!!心よりお待ちしております!!
来てくれないと、激おこプンプンサマーデイズでございます。
チケット予約もDRADNATS OFFICIAL WEBSITEにて受付中、プレイガイドにてチケット絶賛発売中です。
よろしくお願いします!!
さて今回で3回目になります、DRADNATS過去の音源紹介!!
今回は2nd Full Album「OVERTAKE」について書きます。
この作品もCR JAPAN社内レーベルのinyafaceからのリリース。
前作の1st Full Album「New Unseen Tomorrow」より約2年半後のリリースとなってしまった...
前回のブログ(第7話)の後半にも書いたが、この期間本当にバンドはいい状態ではなかった気がする。
1st Albumのレコ発ツアー、アンコールツアー、4WAY Splitのレコ発ツアーが終わり、色々一段落した。
ここまでが本当にめまぐるしかった。あっという間だった。
注目度も人気もこの時が一番だった。
ただ、当時ここまでこれる事が出来たのは、自分達の力だけではなく、周りのたくさんの方達の協力があっての事だったんだ。
普通に考えればわかることなんだが、当時のオレにはそれがわからなかった。
いろんな人が離れていった。
そして、DRADNATSの人気は落ちていった。
決してつまらなくなったわけではないし、やる気がなくなったわけでもない。
うまく言葉にするのが難しいが、目標を見失っていたのだろう。
夢はある。
現状を良くしなくてはいけない事もわかっている。
ただ、何をどうしたら良いのかがわからない。
なので目標が立てられなかった。
今思えばだが、オレは少し現実から逃げていた気がする。
いい加減新しい音源を作ろうと言う話になり、逃げながらもオレは2nd アルバムに向けて曲を作り始めた。
そんな中、大きな出来事が起きた。
「東日本大震災」
すぐにたくさんの人が、バンドマンが支援や、ボランティアに動いていた。
しかしオレは何もできなかった。
正直何をすればいいかわからなかった。
少したってから、ANCHORの健太郎(Vo/Gt)と飯を食いにいく機会があった。
健太郎は宮城県石巻市出身。DRADNATSも実家に泊めてもらったりと、たくさんお世話になっていた。
健太郎に何かオレ達にできる事はないか?
と聞いたら。
「地元で音楽祭りやりません?ってかやりましょうよ!」
それに対してオレは
「オレ達みたいなバンドは有名でもないし、金があるわけでもない。そんなオレ達がやって意味あるのかな?」
すると健太郎は言った、
自分が生まれ育った街がピンチで、笑顔が消えている。
そしたらオレらができる事、有名じゃなくても、金がなくてもできる事は笑顔を届ける事じゃないかと。
健太郎とはもうかれこれ10年ぐらいの付き合いになるが、この時ほどこいつの事をたくましいと思ったことない。
そして2011年の7月より始まったのが
「LANDMARK FESTIVAL ISHINOMAKI」
なのである。
これに関しては、別の機会にゆっくり書きます。
音源の話に戻るが、
石巻で見たもの、風景、地元の人達が話してくれた事...それらすべてが今まで逃げ腰だったオレの背中を押してくれた。
そして、苦しいながらオレたちなりに精一杯作り上げた12曲(intoroも入れると13曲)が出来上がった。
今回は前作とは違い、セルフプロデュースという形をとった。
プロデューサーを迎えなかったのは、今回は自分たちでやってみたい!とオレが強く思ったからだ。
アルバムタイトルには「OVERTAKE」というのをつけた。
これは、どうにかして昔の、今の自分たちを超えたい。東北の人たちが困難を超えられるようにという思いを込めてつけた。
1st Albumから2年半も経っているのに、待ってくれてる人がいて本当に嬉しかった。
正直リリースするまでの間、これといったニュースもなかったので、完全に忘れ去られてしまったんではないかと思っていた。
結果としては前作よりも落ちてしまった。それは真摯に受け止めた。
そして約40箇所に及ぶレコ発ツアーをスタートした。
このツアーは自分たちでライブハウスに連絡をし、ブッキングからすべてを自分たちでやるツアーにした。
正直きつかった。
人気も落ちていた。
でも最高に楽しかった!
そこでやっと気づけたのだ。
オレ達は決して自分たちの力だけではバンドをできていないという事。
オレ達には最高な仲間がたくさんいるという事。
そしてなにより、なにがなんでもこの状況を変えたい、夢を諦めたくない、と強く思える事ができた。
ツアーファイナルが終わってすぐに
「PiZZAにいって勝負してみたい!!」
とオレはメンバーに言った。
キクオもあっちゃんも驚いた表情ではあったが少しすると...目がギラつき始めていた。w
そしてまず、inyafaceにこの胸の内を伝えにいった。
するとinyafaceのみんなは...
「いいじゃん!やってみなよ!!」
喜んで、おもいっきり背中を押してくれたのだ。(注:この時点ではまだPiZZA入りは決まっていませんw)
1st EP、1st Full Album、2nd Albumをリリースしてくれたinyaface。
なにもわからないバカ3人組(今でもだけど...)に真剣に付き合ってくれたinyaface。
本当に感謝しています!!
inyafaceのみんなと出会わなければ今のDRADNATSは確実に無いから。
その後PiZZA OF DEATHに連絡し、健さんに時間を作ってもらい、オレ達はPiZZA OF DEATHからのリリースを直訴した。
3回に分けて、過去にDRADNATSがリリースした音源や過去のいろいろな出来事、思っていた事を書いてみました。
「今思えば」「今だからわかる」的な事ばかりだけど、それはバンドを、DRADNATSを必死でやってきたからだと思う。
来週でファイナルをむかえる、
「MY MIND IS MADE UP TOUR 2014」
「オレ達は腹をくくったツアー2014」
オレ達なりにいろいろ経験して、いろいろ乗り越え、そしてまだまだもがいている。
腹をくくった姿を是非見にきてください!!
よろしくお願いします!!
どこまで半端ねーんだ。喜び。